以下の内容を理解し、CHECK問題も解いてみましょう。
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全ての日本語を正しく中国語に訳せたら合格です!
単位時間内に起こる動作行為の頻度を表す表現
例えば「1日に3回薬を飲む」というように、一定の時間(=単位時間)の中での動作の頻度を表したい時には以下の語順で文を作ります。
💡単位時間量+動詞+動作量・回数(+目的語)
1日に3回薬を飲む/一天吃三次药。
1時間に3回あります/一个小时有三次。
疑問文も語順は変わりませんが、几や多少などの疑問詞を使います。
1日にどのくらいの時間練習しますか?/一天练多少时间?
1日に何時間寝ますか?/一天睡几个小时?
また、「2ヵ月に1回会議を開きます」「毎月何回有りますか?」というような定期的な動作量を言う場合には「每」を使い表現します。
2ヵ月に1回会議を開きます/每两个月开一次会。
毎月何回ありますか?/每一个月有几次?
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
1ヵ月に何日休みますか?
【副詞】只、还
動詞の前に置き、
只は「ただ~、~しかない」还は「ほかに~、さらに~」という意味で使います。
💡主語+副詞(只、还)+動詞+目的語
私は50元しか持っていません/我只有五十块钱。
私はまだ(あと)50元持っています/我还有五十块钱。
还を「さらに」という意味で使った例文は以下の通りです。
私はさらに〇〇にも行きました。/我还去○○了。
私はさらに2人前の水餃子を食べました。/我还吃了两份儿水饺。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
私はラーメンを一杯だけ食べます
【副詞】不要、不用
助動詞の要(~したい、~するつもりだ)の否定である不要は副詞として、動詞や形容詞の前に置いて禁止の意味を表します。
💡不要は動詞や形容詞の前に置いて禁止を表す
あなたはお酒を飲んではいけません。/你不要喝酒。
また、この禁止を表す「不要」は「別」を使っても同じ意味を表すことができます。
あなたはお酒を飲んではいけません。/你不要喝酒。 = 你別喝酒。
また、「別~了」というように、「別」に「了」をつけることで、「ここまでは禁止ではなかったけど、禁止になる」という禁止状況が発生することを表し、「もう~するな」という意味になります。
あなたはお酒をもう飲んではいけません。/你別喝酒了。
また、よく使われるもので「別丢了」(失くさないでね)「別忘了」(忘れないでね)という表現があります。この「了」は動作の実現を表し、そのことをやってしまわないようにという意味でつけているので、こうした意味で使う場合には必ず別と了をセットで使います。
失くさないでね/別丢了 。
忘れないでね/別忘了 。
「不要」や「別」の前に「请」(pleaseの意味)を置いて語気を和らげる表現も多く使われるので覚えておきましょう。
失くさないでくださいね/ 请別丢了 。
忘れないでくださいね/ 请別忘了 。
【接続詞】为什么、因为
为什么は「なぜ?」と理由を尋ねる疑問詞です。英語のwhyと同じような役割と考えると良いです。単独で使うこともできますし、文頭・述語の前などに置くことができます。
あなたはなぜ同意しないのですか?/你为什么不同意?
なぜあなたは同意しないのですか?/为什么你不同意?
卓球はなぜ中国の国技(国の球技)になれたのですか?/乒乓球为什么能成为中国的国球呢?
理由を述べる時に使うのが因为で、こちらは英語のbecauseにあたる言葉です。
なぜなら用事があるからです/因为我有事。
なぜなら交通が不便だからです/因为交通不方便。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①なぜ彼は今日出勤してないのですか?
②彼は風邪をひいたからです。
怎么
怎么には「どのように」(How to)と「なぜ」(Why)の2つの意味があり、どちらの意味でつかわれているかは文脈で判断することになります。
「どのように」(How to)を表す「怎么」
以下の例のように動詞の前に置いて、その動作の方法を尋ねます。
王府井へ行くにはどう行きますか?/去王府井怎么走?
それに対して、こうします、ああしますという場合には这么(このように)那么(あのように)と答えることができます。
王府井へ行くにはこう行きます/去王府井这么走。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①この種の果物はどう食べるんですか?
②これはこう食べます。
「なぜ」(Why)を表す「怎么」
怎么は以下のように理由を聞くときにも使うことができます。本当に理由を知りたいだけでなく、不審な気持ちを込めるときにも使います。
①動詞や形容詞の否定とセットで使う
あなたはなぜ行かないのですか?/你怎么不去?
あなたはなぜ嬉しくないのですか?/你怎么不高兴?
②完了・実現の了とセットで使う
あなたはなんで忘れたの?/你怎么忘了?
あなたは昨日なんでまた休みをとったの?/你昨天怎么又请假了?
③这么、那么とセットで使う
今日は何でこんなに暑いんだ!(理由を聞きたいわけじゃない)/今天怎么这么热?
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①あなたはなんで豚肉食べないの?
②彼はなんで怒ってるの?
③これはなんでこんなに安いの?
【接続詞】可是、如果
可是は「しかし」という逆説を表す接続詞です。同じ逆接の接続詞として「但是」「不过」などもあるので、これらはセットで覚えておきましょう。
俺は金はあるけど時間がない/我有钱,可是没有时间。
その他、「~是~」=「~は~」と言って、その事実は認めつつ反対のことを言うような時にもつかえます。
良いは良い、だけどちょっと高い/好是好,但是有点儿贵。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①とても見に行きたいと思ってる、だけどずっと機会がない。
②見るには見た、でもつまらない。
覚えておきたい副詞シリーズ
ここでは覚えておきたい副詞について説明していきます。意味だけでなく、その使い方についてもしっかりと理解して覚えましょう。
基本の語順としては以下の通りです。
💡主語+副詞+動詞・形容詞
ここから覚えておきたい副詞を具体的に見ていきましょう。
可能、恐怕、肯定
可能
「~かもしれない」という表現で、話し手にとって可能性があるという推測を表します。日本語の「かのう=できる」という意味は無いので注意しましょう。
明日私は時間がないかもしれない。/明天我可能没有时间。
很可能
可能性がより高い場合には很可能を使います。副詞の可能に很をつけることに違和感を感じる方もいるかもしれませんが、かなりよく使う表現です。(文頭に置くこともできます)
多分彼は忘れたんですね。/很可能他忘了。
あの辺はたぶん渋滞するよ。/那边很可能堵车。
不可能
可能性がなく「ありえない」と言いたい時には不可能を使います。
彼が知ってるなんてありえない。/他不可能知道。
恐怕
恐怕はただの予測ということもありますが、良くない結果の予測に使うことが多いです。そのため、否定の言葉とセットで「おそらく~しないと思う」という使い方も多いです。(文頭に置くこともできます)
私は恐らく遅刻します。/我恐怕要迟到。
彼は恐らく同意しません。/恐怕他不会同意。
肯定、一定
「絶対に~だ」「きっと~だ」と確信がある時には肯定や一定を使います。
彼は絶対大丈夫だよ。/他肯定没问题。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①恐らく彼女はこれが好きじゃないです。
②あなたはきっと疲れたでしょ。
③彼らは来年結婚するかもしれない。
④あなたが知らないなんてありえない。
⑤俺は何もしない可能性が高い。
再、又
再は動詞の前に置いて「また~する」「もっと~する」など、これからその動作を再度、あるいは継続して行うことを表します。動詞の後ろには追加の具体的な動作量を補足することができます。
もう一曲歌ってください。/你再唱一首吧。
再は形容詞の前に置いて、その程度の増加を表すこともできます。この形容詞の後ろには増加量として一点儿(少し)を補足でき、名詞の修飾語として使うことが多いです。
もう少し小さいものはありますか?/有没有再小一点儿的(东西)?
禁止の「別」とセットで使い、「もう~するな」という意味で使うことも多いです。
今後適当にものを捨てるなよ。/以后别再乱扔东西了。
同じ「また」という意味では「又」という言葉もあります。この又は再とは違い、既に行なわれた行為や、繰り返し行われることに対して使う「また」を表します。
私たちまたあったね。/我们又见面了。
これは、過去に1度会ったことがあって、そのあとまた会った、つまり、再び会うということが既に起こったので又を使います。まだ再びは会ってないけど、再び会おうねという意味であれば「我们再见吧」のように再を使います。
繰り返し行う場合の例は以下の通りです。
彼は昨日来たのに、今日もまた来た。/他昨天来过,今天又来了。
また、周期的に起こることについてはまだ実現していないことについても又を使います。
明日はまた日曜日だ。/明天又是星期日了。
又は他にも「又〇〇又□□」という言いかたで「〇〇で又□□だ」というような使い方もあるので、これも覚えておきましょう。〇〇、□□には形容詞や動詞を入れます。例文でチェックしましょう。
それはさっぱりしておいしい。/那个又清爽又好吃。
彼は跳ねたり走ったりする。/他又跳又跑。
動画でも解説しているので、こちらも参考にしてみてください↓
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①あなたはもうちょっと真面目に考えてみてください。(真面目に=认真)
②私はもう一度調べます。
多、少、快点儿、慢点儿
多は動詞の前に置いて「多めに~する、余計に~する」という意味を表します。動詞の後ろにはその増やされる動作量を補足できます。
少し多めに食べなよ。/你多吃(一)点儿吧。
少は「少なめに~する」という意味を表します。
少し少なめに食べなよ。/你少吃(一)点儿吧。
また、同じような使い方で「早めに~する」「ゆっくり~する」はそれぞれ「快点儿」「慢点儿」を使って表します。点儿は一点儿の一を省略したもので、これを外して「快」「慢」だけでも使えます。その場合「一点儿」(少し)というニュアンスがなくなります。
早く言いなさい。/你快点儿说。
ゆっくり食べなさい。/你慢点儿吃。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①私たち少し急いで行きましょう(去りましょう)。
②早く見てみてよ。
③遠慮しないで、たくさん(少し多めに)食べてね。
📖応用問題として以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
私たちは部屋に多めに、いくらかの新鮮な空気を入って来させる必要があります。
一~就、先~再
「一~就…」は「ひとたび~するとすぐに…」というように、最初の動作に続いてすぐに次の動作が起こることを表します。
中に入るとすぐに見える。/一进门就能看到。
「先~再…」は「まず~して、そのあと…」というように、動作の順序を表します。同じように「その後」を表す「然后」とセットで使うことも多いです。
私たちはまずラーメン食べに行って、そしたらその後あなたの家にいく、良い? /我们先去吃拉面,然后再去你家,好吗?
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①ひとたび遊ぶとすぐに(あっという間に)数時間だ。
②みんなまず真面目に私が一度踊るのを見て、その後真似をしてください。
越~越~
「越A越B」で「Aであればあるほど、ますますBだ」という意味を表します。
Aには形容詞や動詞、Bには形容詞が入ることが多いです。
値段は安ければ安いほど良い。/价钱越便宜越好。
中国語は学べば学ぶほど面白い。/汉语越学越有意思。
「越来越~」で「ますます~」という意味を表します。これは定型として覚えてしまいましょう。
空気汚染はますます深刻になった。/空气污染越来越严重了。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①わたしは見れば見るほど好きになる。
②彼の状況はますます良くなった。
经常、常常
「经常」は動詞の前に置いて「しょっちゅう~、いつも~」と言う意味を表します。また、意味は似ていますが、始終ではないけど「よく~、しばしば~」の場合には「常常」を使います。
私はしょっちゅうテニスをします。/我经常打网球。
私はよく映画を観に行きます。/我常常去看电影。
これらの否定は「不经常」「不常」を使います。
私はめったに映画を観ません。/我不经常看电影。
いま私はあまりお酒を飲まなくなりました。/现在我不经常喝酒了。
※文末の了は変化を表し「あまり飲まない」という状態に変わったことを表します。
また,「常」だけで「いつも」「よく」を表すことも多いです。
私たちは常に窓を開けないといけない。/我们要常开窗户。
(人は)よく友達間ではお互いに助けないといけないと言う。/人们常说朋友之间要互相帮助。
好像(動詞の好像も)
好像は断定はできないけれど「どうも~みたいだ」「~のような気がする」という意味を表します。
わたしは風邪ひいたみたいだ。/我好像感冒了。
また、動詞として使い「まるで~のようだ(似ている)」という意味で使うこともできます。この時は「好像~似的」というように似的とセットで使うことがあります。また、否定して「~のように見えない(似ていない)」と言いたい時には「不像」を使います。
彼ら2人はまるで実の兄弟のようだ。/他们俩好像亲兄弟似的。
私は彼に似てません。/我长得不像他。
※长得は育つという「长=育つ、成長する」という動詞と「得」という程度補語で構成されていて、育って、その度合いはどんな感じかということがその後ろにきます。なので、ここでは私は育って、その育った程度は「彼には似ていない」という、中国語らしい表現です。単に「彼女はきれいだ」というときにもよく「她长得漂亮」という言いかたをします。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
私の眼の中に物が入ったようだ。
听说
「听说」は「听(聞く)」と「说(話す)」を合わせた言葉で、「听(人)说(的话)」ということで、人が言った話を聞いて、ということで「~と聞いている、~らしい」という伝聞の意味を表します。
簡単に言うと「听说」=「~と聞いている、~らしい」と理解して良いです。
王さんは入院したらしい。(そう聞いた)/听说王先生住院了。
そして、誰から聞いたのかまで伝える場合には「听+人+说」と表現します。
張さんの話では、王さんは入院したらしい。/听小张说王先生住院了。
また、「それ聞いた事ある」「きいたことないなあ」という表現として経験の过と合わせて使うこともあります。
私は聞いたことあります。/我听说过。
私はそのことを聞いたことがありません。/我没听说过那件事。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
ここの家賃はすごく高いらしい。(そう聞いた)
助動詞 应该
ここでは改めて覚えておきたい助動詞の应该について説明します。
应该
「应该」は動詞や形容詞の前に置いて、道理上「~すべき」という意味を表したり、状況から「~のはずだ」という意味を表します。「~のはずだ」という方については、断定するのを避けるために使うことも多いです。
私たちも彼らに寛容であるべきだ(道理的に)。/我们也应该对他们有耐心。
私はたしかガソリンスタンドを通過すると覚えてるんだけど。/我记得应该经过一个加油站啊。
まだ間に合うはず(状況的に)。/应该还来得及。
※有耐心は耐える気持ちを持っているということで、寛容という意味で使っています。
※ガソリンスタンドを通過すると断定ができないので、たしかそうだった「はず」という意味で应该を使っています。
※来得及=間に合う、来不及=間に合わない
否定形としては不应该を使います。
あなたはそんなふうに言うべきじゃないよ。/你不应该这么说。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①これは美味しいでしょう(美味しいはずだ)。
②あなたは無駄遣いすべきじゃないよ。無駄遣い=浪费
帮 の使い方
帮は「手伝う、助ける」という動詞ですが、以下のように後ろにさらに動詞を持ってくることで連動文を作るという点で特殊なので、ここで使い方を覚えておきましょう。
💡「帮+人+動詞」=「人を助けて(人のために)動詞する」
あなたは私を手伝って(私のために)写真を撮る、良いですか?/你帮我照(一)张相,好吗?
少し不自然な日本語ですが、つまり「写真撮ってもらえませんか?」という意味です。
「~のために」というと、前置詞の为(英語でいうforのようなもの)があります。この「帮」は手伝うというニュアンスのある为という前置詞のように使うと考えても良いです。他の例文も確認しましょう。
ちょっと(私を手伝って)列車の時刻表を調べてください。/你帮我查查火车时刻表。
持つのを手伝いますよ。/我帮你拿吧。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①誰が男性を手伝って(男性のために)家具を担ぎましたか?(担ぐ=抬)
②これらの資料、私があなたを手伝って(あなたのために)送りますよ。
疑問詞の不定用法~どんな〇〇も~
疑問文を作る時には「什么(何)」「谁(誰)」「怎么(どうやって)」「什么时候(いつ)」「哪儿/什么地方(どこ)」などの疑問詞を使うことがあります。こうした疑問詞は疑問だけでなく、不定の意味を表すこともできます。
日本語でも、「何」を使って「何でも良いよ」と言ったり、「どうやって」を使って「どうやったって無理だよ」などの表現ができますが、これと同じような使い方だと考えてください。
そして、こうした不定を表す時には「どんなことでも【全部】~」とか、「どの場所に【も】~」というように、【全部】や【も】を表す「都」や「也」とセットで使われることも多いです。
どんな場所でも良いよ。/什么地方都(or 也 )可以。
誰でも知ってるよ。/谁都(or 也 )知道。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
麗江に行くのは何かをするためではなく、何もしないためだ。
補語(結果・方向・様態)
述語になる動詞や形容詞の後ろに置いて、 述語の表す動作行為の結果や状況を説明する成分を補語と言います。この補語が何を表すのかによって「結果補語」「方向補語」「程度補語」「様態(状態)補語」と呼ばれます。ここでは1つずつその意味と使い方、そして代表的な補語は必ず覚えておきましょう。
結果補語
動詞(や形容詞)の後ろに置いてその動作の結果を表す動詞や形容詞を結果補語と言います。
私は彼の話を聞き間違えた。/我听错了他的话。
私はまだ車の運転をマスターしてない。/我还没学会开车。
私たちはやっぱり事前にネットで座席をちゃんと選んで、チケットをちゃんと買いましょう。/咱们还是提前在网上选好座位,买好票吧
表はちゃんと埋めました。/表格我都填好了。
※好は動詞の後ろに置いて、その動作の結果しっかり良い結果になったことを表すので、选好は「選んでgoodの結果になった」つまり、ちゃんと選んだとなり、买好は「買ってgoodの結果になった」つまり、ちゃんと買ったという意味になります。
よく使われる補語は以下の通りです。
結果補語 | ピンイン | 意味 | 動詞との組み合わせ例 | その意味 |
---|---|---|---|---|
好 | hǎo | きちんと~し終わる | 写好 | 書き上げる |
错 | cuò | ~し間違える | 说错 | 言い間違える |
到 | dào | 目的に到達する | 找到 | 探してちゃんと見つかる |
完 | wán | ~し終わる | 吃完 | 食べ終わる |
住 | zhù | ~して固定・定着する | 记住 | 覚えて定着する |
见 | jiàn | (視覚・聴覚などで) 感じ取る | 听见 | 耳に聞こえる |
懂 | dǒng | ~して理解する | 听懂 | 聞いて理解する |
日本語の場合は「探した」と言ったらその中には「探して見つかった」という意味まで含むことがありますが、中国語の場合、動詞はあくまでもその動作のみを指していて、日本語と含む意味の範囲が違う感じがして面白いですね。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①私は彼の話を聞いて理解した。
②私は酔っぱらった。
※「酔っぱらった」は、飲んで、その結果酔う(醉zuì)という言いかたで作ります。
方向補語
動詞(や形容詞)の後ろに置いてその動作の移動や方向を表す動詞や形容詞を結果補語と言います。
単純方向補語の来と去
まず覚えておかないといけないのが単純方向補語と言われる1文字の補語「来」と「去」です。話し手に向かって来る動作の場合は「来」、離れていく動作の場合は「去」を使います。以下の例の が動詞で が補語です。
入って来なさい。/你进来吧。
帰りなさい。/你回去吧。
また、目的語の位置がややこしいのですが、方向補語の「来、去」を使う場合は以下の位置になります。例文と比べて確認しましょう。
①場所を表す目的語は必ず「来、去」の前
②場所以外の場合実現済のことであれば数量詞と一緒に補語の後
③未実現のことや命令の場合は補語の前
①彼は家に帰って行った。/他回家去了。
②彼は一本の傘を持ってきた。/他带来了一把雨伞。
③あなたは傘を持っていきなさい。/你带雨伞去。
動画でも解説しているので、こちらも参考にしてみてください↓
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
私たちは部屋に多めに、いくらかの新鮮な空気を入って来させる必要があります。
複合方向補語
単純方向補語の「来、去」と移動を表す「上、下、进、出、过、回、起」の組み合わせで2文字になって動詞の方向を表します。具体的には以下の組み合わせです。(起去はありません)
上 | 下 | 进 | 出 | 过 | 回 | 起 | |
来 | 上来 | 下来 | 进来 | 出来 | 过来 | 回来 | 起来 |
去 | 上去 | 下去 | 进去 | 出去 | 过去 | 回去 | – |
彼は歩いて入って行った。/他走进去了。
こちらも目的語の位置がややこしいので、例文と比べて確認しましょう。
①場所を表す目的語は必ず「来、去」の前
②場所以外の場合、未実現、実現済、どちらでも「来、去」の前
③場所以外の場合、実現済のことは数量詞を伴い「来、去」の後もOK
①彼は教室に歩いて入って行った。/他走进教室去了。
②彼は果物を買って帰って来た。/他买回水果来了。
③彼はいくらかの果物を買って帰って来た。/他买回来了一些水果。
複合方向補語の派生
複合方向補語の中にはその意味が派生して実際の動き以外の意味を表すものもあります。まずはよく使われる以下のものを覚えておきましょう。その他文章に違和感がある場合は必ず辞書を引くようにしましょう。
補語 | 派生の意味 | 例文 | 意味 |
---|---|---|---|
起来① | 開始 | 他突然哭起来了。 | 彼は突然泣きはじめた |
起来② | 分散→集中 | 大家都应该团结起来。 | みんな団結すべきだ |
起来③ | 効果を上げて完成 | 我想起来了。 | 私は思い出した |
起来④ | ~してみると | 说起来容易,做起来难。 | 言ってみると簡単、やってみると難しい |
下去 | 動作の継続 | 我想在北京住下去。 | 私は北京に住み続けたい |
動画でも解説しているので、こちらも参考にしてみてください↓
可能補語
動詞と結果補語、動詞と方向補語の間に「得」や「不」を置くことで「~できる/~できない」という可能、不可能を表すことができます。
💡動詞+得/不+結果補語/方向補語
買ってちゃんと入手する | 买到 |
買ってちゃんと入手できる | 买得到 |
買ってちゃんと入手できない | 买不到 |
やり終える | 做完 |
やり終えることができる | 做得完 |
やりおえることができない | 做不完 |
入って行く | 进去 |
入って行ける | 进得去 |
入って行けない | 进不去 |
文を読んでいて、3文字で、間に得や不がついている場合はこの可能補語であることを疑い、辞書を引く時にはこの得と不を抜いたもので検索することも習慣づけましょう。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
私のカギはどうしてなくなった(見つけられなくなった)の?
様態(状態)補語、程度補語
動詞や形容詞の後ろに得を置き、さらにその後ろに状態や程度を表す語句を置くことで、その動作がどのように行われるのか、形容詞のレベルはどれくらいなのかを表すことができます。と言ってもこうした説明ではややこしいので、文の作り方とその意味をしっかり例文で理解していきましょう。
💡主語+動詞+目的語+動詞+得+状態を表す補語(状態補語)
💡主語+形容詞+得+程度を表す補語(程度補語)
まずは動詞の状態を表すパターンから見ていきましょう。上記の作り方通りでいくと以下のような文になります。
彼は歌を歌い、それは上手く歌う。(=彼は歌がうまい)/他唱歌唱得很好。
ただ、この場合は動詞が2回出てくるので、1つ目の動詞は省略することが多く、実際には以下のようになります。(1つ目の動詞が無いのがわかりますよね?)
💡主語+目的語+動詞+得+状態を表す補語(状態補語)
彼は歌を歌い、それは上手く歌う。(=彼は歌がうまい)/他歌唱得很好。
次に形容詞のパターンを見ていきましょう。
とても良い。(「良い」のレベルは「とても」だ)/好得很。
嬉しくてたまらない。(「嬉しい」のレベルは「たまらない」だ)/高兴得不得了。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
①私は酒を飲み過ぎた。
②彼は中国語を話すのがとても流暢だ。
③彼女は料理を作るのが上手い。
④私はここ数日忙しくてたまらない。
時間量補語の一会儿
一会儿は短い時間を表し、動詞の後ろに置いて、その動作の行われる時間が短いことを表します。
💡主語+動詞+一会儿
昨日私は彼と少し(の時間)話しました。/昨天我跟他谈了一会儿。
少し(の時間)おかけください。你坐一会儿吧。
また、動詞の前に単体で置いて「少しの時間がたったら」という意味を表すこともできます。
💡一会儿+動詞
私たちは少ししたらすぐ食事しましょう。/我们一会儿就吃饭。
少し後ほど!/一会儿见!
これは本来は「过一会儿」というように少しの時間が過ぎたら、という表現の「过」が省略されていると考えると良いです。
📖以下の日本語を中国語に訳してみましょう!
王さん、少ししたら彼女に注射するの忘れないでね!