英会話初級4週目(全8回)

1週間の振り返りと自己分析

今回もまずはこの1週間を振り返り、分析をして行きましょう。

the courage(カレッジ)で使用している振り返りペーパーを使っても良いですし、自分のノートに書いても良いです。いずれにしても、見直せるように記録としては残しておきましょう。

the courage振り返りペーパー

先週の自分に何点をあげますか?

まず、今日までの勉強を振り返り、100満点で、自分に何点をあげますか?

自信を持って100点をあげられますか?

生み出した良い変化は何?

さて、点数をつけたら、今度はより具体的にその点数を取れたのはなぜか、つまり「生み出した良い変化は何か」を考えてみましょう。

少なくとも前回悔しい思いをして、改善しなければと感じた場合は、それができていれば1歩進んだとして、前回よりは良い点数をつけられますね。

大きな変化でなくても良いですし、必ずしも語学力の変化でなくても良いです。

良い変化の例
  • 弱く読む音、消えてしまう音など、発音に対しての意識が変わってきた。
  • 口をついて出て来る言葉が増えてきた。
  • 勉強をする前に気合を入れなくても自然にはじめられるようになった。
  • 家族や同僚が自分の勉強を応援してくれるようになった。

ここからは生活習慣に加えて、語学の力が身についているかどうかも確認するようにしましょう。

今日から変えてみたいことは何?

さて、ここからは来週自分に100点をあげられるように「変えてみたいこと」に目を向けていきましょう。

前回もお伝えしていますが、「もっと頑張る!」というのは効果がないことがほとんどなので、気持ちや意思に頼るのではなく、仕組みや行動を変えることを意思すると良いです。

一番わかりやすいのは「時間配分を変えること」です。

勉強以外の全ての時間を合わせると1日は平等に24時間です。この中でやらないことを決めて、今課題と感じていることに時間を割きましょう。

来週はどんな変化を生んでいるはずでしょうか?
今日からの行動は、その変化を生むことに繋がっていますか?

さて、ここまでの振り返りと分析が終わったら、具体的に各課題のテストをして自分の感覚があっているのか、或いは思ったよりできていたり、できていなかったりしないか、確認をしていきましょう。

単語テスト

まず今日までの単語のゴールを確認してからテスト開始しましょう。

DB1700のLv.1〜3について、「動詞(英単語)を見たら、その動詞を使った例文が作れる」ことがゴールでした、早速テストをしていきましょう。

テスト

テスト形式はシンプルです、10分間15問、日本語例文を見て、その英語訳を書き出してください。

スペルの間違えは今回は不正解にはしなくて良いです。

それでは時間を測って開始しましょう。

1家に帰る
2音が聞こえる
3私は窓を開けた。
4その日を覚えている
5写真を見せる
6彼女は幸せそうに見える。
7窓を開けてくれませんか。
8手紙を受け取る
9彼女にお礼を言うのを忘れた。
10駅に着く
11塩を少しスープに加える
12英語を教える
13私に行かせてください!
14命を救う
15ピザを注文する

答え合わせ

テストお疲れ様でした、ここからは答え合わせを行います。

1問1点で、15点満点中何点だったかを確認しましょう。

スペルの間違いは、今回は正解として良いです。

答えはこちら

分析

さて、今回も自分のテスト結果を分析しましょう。

考えることは大きく以下の2点です。

・正解した問題はなぜ正解できたのか?
・また、間違えた問題はなぜ間違えたのか?

まずは正解できた理由(正解できることに繋がった行動)を3つ書き出してみてください。

正解できた理由(行動)については引き続き実行していきましょう。

一方で、間違えた理由についてはどうでしょうか?

以下のチェック項目も確認してみてください。

チェック項目
  • 時間捻出は十分にできていたか?
  • 苦手に絞った練習はできていたか?
  • 実際に例文を作って練習できていたか?

どうでしょうか?シンプルな内容ですが、できていないことがあれば、今週は実施できるように計画を見直してみましょう。

また、見直した計画は書き出して、忘れずに実行に移しましょう。

今週の宿題

今週は宿題の範囲が変わります!
DB1700のLv.4〜6について、英語を見たら(聞いたら)その日本語の意味がすぐにわかることがゴールです。

手順は1週目と同じですので、1週目の手順通り進めてください。

英会話に必要な語彙数

2013年に大学の英語の専門家が作った基本英単語リストにNGSL(New General Service List)という単語リストがあります。約20億近い言語資料の中から、頻出語2368語(派生語を含めると約2800語)を厳選していて、一般的な英文の9割をカバーしています。つまり、語彙力も大切ですが、その数よりも、覚えた単語を使えるようにする方が会話には近道と言えます。

文法テスト

文法の宿題のゴールはSection8〜10について文法を理解して、日本語から英語に正確に訳せること、そして、ただ訳せるのではなく、その文の文法的なポイントも声に出して説明できることでした。

では早速テストをはじめましょう。

テスト

テスト形式はシンプルです、5分間10問、日本語の文を見て、英語に訳したものを書き出してください。また、その文法のポイントも言えるかどうかも確認しておいてください。

番号日本語
1もしもっと背が高かったならば、バスケット部に入っていたのだが。
2万一彼が来るのが遅れたら、私たちは出発を延期します。
3もっと英語がすらすら書けたらいいのに。
4その事故の主たる理由は、彼の不注意でした。
5私の机はオフィスにある机の中で一番整理整頓が行き届いている。
6富士山は私が今まで見た中で最も美しい山だ。
7私の妻の給料は私の3倍だ。
8私は外国へ行きたかったが、妻は日本の温泉に行きたがった。
9私が部屋に入っていったとき、会議はすでに始まっていた。
10あなたはなんと高得点をあげたのでしょう。

答え合わせ

まずは答え合わせをしましょう。
厳し目に確認をして、10点満点中何点かを出してください。
英訳はできたけれど、そのポイントを説明するのは実は難しいという場合は復習が必要なので、ここでは不正解としておきましょう。

答えはこちら

分析

ここからは分析です。間違えた問題があった場合、その原因は「単語」か「文法」のどちらか、あるいは両方です。単語は覚えるだけですが、文法についてはどの文法項目が苦手なのかを確認して、再度復習をしましょう。テキストを読んだだけでわからない場合にはネットなどで検索して調べます。この時に、自分でメモなどを取り、誰かに教えてあげるように確認をすると非常に理解がしやすいです。

次回までに「変えてみたいこと」「やってみたい対策」を書き出しましょう。

今週の宿題

ここまでの3週間本当にお疲れ様でした。今週からは文法理解の宿題はありません。集中して文法のトレーニングをするのはここまでですが、今後復習が必要と感じた時には、苦手な項目に絞って、ピンポイントで復習しにいくようにしましょう。

フレーズ暗記

ゼロスタ文法のSection5〜7に出てくるの例文の日本語から英語への訳を何度も繰り返すことで、日本語から英語へ「速く正確に」訳せることがゴールでした。

テスト

制限時間は5分間、時間を測って上から順に英語訳を言っていきましょう。正確に言えるものが何個あるかを確認してください。

もし2人1組で確認ができる場合は、こちらの日英の表を使って、出題をしてもらいましょう。

1この本は読みたい人だれにでも貸します。
2君はもっと一生懸命仕事をすることが必要だ。(itを主語にして)
3私は娘を上野動物園に連れて行ったが、そこは私が最初に妻とデートをしたところだった。
4昨日、ドキドキするサッカーの試合をテレビで見た。
5彼の講義に退屈した学生はあくびばかりしていた。
6私たちの上司は、私たちが勤務時間中にたばこを吸うのを許さない。
7彼女は髪を後ろになびかせてそこに立っていた。
8ひどく具合が悪かったので、彼は出張を延期しなければならなかった。(分詞構文で)
9私たちはその会議で提案すべき計画を持っていなかった。
10私が不平を言った相手の女性は、そのレストランの経営者だった。
11彼がいつも昼休みにいなくなる理由はだれも知らない。
12私は、父親が有名なミュージシャンである少年を知っている。
13私がそのパーティーで出会った女性は、国連で働いている。
14彼はプロのサッカー選手だったと言われている。
15入り口のところに立っている男は新入社員だ。
16どんなに頭がよくても、彼女は人の気持ちがわからない。
17彼は事務所をこっそり抜け出すところを上司に見られた。
18彼は留学するために、貯金をしている。
19私は初めて契約を取った日のことを忘れられない。
20報告書を書き上げてから、彼は事務所を出た。(分詞構文で)
21社長と話している人が、私の上司です。
22彼女は3人の子供を立派に育てたことを誇りにしている。
23私に隣の部屋からその書類を取ってきてくれませんか。ーいいですよ。
24私は有名な写真家に写真を撮ってもらった。
25彼女は一言も言わなかったが、そのことが彼を怒らせた。
26その騒音のために、私たちはその問題に集中するのが難しかった。(the noiseを主語にして)
27彼女は目を涙でいっぱいにして上司の話を聞いていた。
28興奮した乗客は出口に殺到した。
29ちょっと離れてみると、その島は軍艦のように見えた。(分詞構文で)
30君は自分の部下たちにそのことについて話したのを覚えているかい?

テスト結果の振り返り

今回の理想は5分で30個全てですが、20個が合格点です。

テストをしてみて感じたかもしれませんが、これは「ゆっくり正確に」ができて、それを繰り返すことで「速く正確に」に繋がるものです。

今回正確でないものがあれば、まずはその復習からはじめましょう。その後繰り返しです。

数をこなすために、アプリを使って隙間時間を有効活用するなど、工夫をしましょう。アプリについては2週目のページを確認してください。

今回の宿題

前回と範囲が変わり、Section8〜10が範囲です。

前回の文法の宿題範囲であるSection8〜10に出てくるの例文の日本語から英語への訳を何度も繰り返すことで「ゆっくり正確に」から少しずつ「速く正確に」に変えていきましょう。

今回のテストで完璧ではなかった場合は復習を忘れないようにしましょう。

シャドーイング

シャドーングについては、5週目のセンテンスになったらテストを実施します。今週と来週はテストはありませんが、自分でしっかりと聞いて、それを真似して発声できていることを確認しておきましょう。可能であれば2つ以上の機器を使って自分のシャドーイングの声を録音し、それを後から聞き直してみてください。

例えば、PCを使って音源を聞きならがらシャドーイングを行い、その音をスマホなどで録音し、後から聞き直すというようにします。そうすることで、自分が言えているつもりになっているだけの音などに気づくことができます。

今週の宿題は新ゼロからスタートシャドーイング 入門編単語のUNIT11〜20までについて、引き続き、毎日10分やるという目標で、以下の手順で進めてください。(先週までのもに最後のステップ5が追加になっています。)

  1. テキストを見ずに音源を聞きながら、少し後追いでずれるように声に出します。
  2. テキスを見ながら、聞くことに集中します。この時、音が強く読まれているところや、消えてしまっている音、音が繋がっている箇所などが無いかを丁寧に確認しながら聞きます。
  3. テキストを見ながら、音源を聞きながら繰り返し音読します。
  4. 最後に、テキストを見ずに音源を聞きながら、少し後追いでずれるように声に出します。
  5. 少し後追いでずれるように声に出しながら、そのワードの意味を頭に鮮明にイメージしながら発声してください。(これがいわゆる英語を英語で捉えるという英語脳というものです)

スピーキング

今週からは新しくスピーキングの宿題が追加になります。

今週の宿題は3分間英語で自己紹介を言えるようにすること。

自分でゼロから作り上げようとすると「この文であってるのかな?」と不安になることが多く、本来のスピーキング練習の時間が作れなくなってしまうので、今まで覚えたフレーズの単語を入れ替えて文を作る、ネットなどで「英語 自己紹介 テンプレ」などで調べたフレーズを使うことで文を作成しましょう。現段階でのゴールはネイティブらしい自然な表現ではなく、しっかりと伝わる文を発信することです。

一度3分時間を測って実際に発話してみて、もっと改善できると感じた点は改善して、再び3分測って発話をする、これを繰り返し、週の後半には暗記して言える状態に仕上げましょう。

スケジュール作成

今週も丁寧にスケジューリングを行いましょう。

予定表サンプル

改めて、スケジュール作成のポイントは以下の通りです。

スケジュール作成のポイント
  • 1週間の合計学習時間は20時間を目指す
  • 仕事が休みの日に寄せても良いが勉強時間ゼロの日が無いようにする 例)土日は各5時間、その他は1日2時間
  • 単語は必ず毎日やる(睡眠時間を除いて5時間あけない)
  • 1週間は6日で考え、残りの1日は予備日にする
  • 前半に負荷をかけ、後半は復習に充てる
  • 仕事などの重要な予定と同列の優先順位で予定する

来週爽やかに「やりきった!」と言えるように、全力でいきましょう!