使用するテキスト
まずはこのコースで使用する市販の教材を入手しましょう。
これらの教材は1冊ずつ進めるのではなく、毎週複数の宿題(教材)を並行して取り組んでいきます。
すぐに使用するテキスト
すぐに使用するアプリ
4週目以降で使用するテキスト
宿題概要全体像
具体的な宿題は以下の通りです。
左側の数字が週を表していて、右にその週の宿題が記載されています。つまり、第1週目、今日からの宿題が「完全教本第一部分」「HSK4級1〜300見てわかる」「 ゼロスタ(黄)第1章・第2章中国語を見て日本語がわかる 」だとわかります。
week/宿題 | 発音 | 単語 | リーディング | リスニング | スピーキング ライティング | その他 |
1 | 完全教本 第一部分 | HSK4級 1〜300 見てわかる | ゼロスタ(黄) 第1章・第2章 中国語を見て 日本語がわかる | ー | ー | ー |
2 | 完全教本 第二部分 | HSK4級 1〜300 聞いてわかる | ゼロスタ(黄) 第3章・第4章 中国語を見て 日本語がわかる | ゼロスタ(黄) 第1章・第2章 中国語を聞いて 日本語がわかる | ー | ー |
3 | 完全教本 第三部分 | HSK4級 301〜500 見てわかる | オリジナル文法 レクチャー | ゼロスタ(黄) 第3章・第4章 中国語を聞いて 日本語がわかる | ゼロスタ(黄) 第1章・第2章 日本語から 中国語が言える | ー |
4 | 完全教本 第四部分 | HSK4級 301〜500 聞いてわかる | HSK4級過去問第1回 リーディング 第1、第2部分 回答→分析・復習 | HSK4級過去問第1回 リスニング 第1、第2部分 回答&復習 | ゼロスタ(黄) 第3章・第4章 日本語から 中国語が言える | HSK4級 過去問力試し 第1回を解いて 点数を報告 |
5 | 完全教本 第三部分 | HSK4級 501〜707 見てわかる | HSK4級過去問第2回 リーディング 第1、第2部分 回答→分析・復習 | HSK4級過去問第2回 リスニング 第1、第2部分 回答&復習 | ー | ー |
6 | 完全教本 第三部分 | HSK4級 501〜707 聞いてわかる | HSK4級過去問第3回 リーディング 第1、第2部分 回答→分析・復習 | HSK4級過去問第3回 リスニング 第1、第2部分 回答&復習 | ー | ー |
7 | 課題文 | HSK4級 1〜707 復習 | HSK4級過去問第1回 リーディング 第3部分 回答→分析・復習 | HSK4級過去問 第1~3回 リスニング 第1、第2部分 復習 | ー | ー |
8 | 課題文 | ー | HSK4級過去問第1回 リーディング 第3部分 スラッシュリーディング | HSK4級過去問 第1回 リスニング 第3部分26~35 回答&復習 | ー | HSK4級 過去問力試し 第2回を解いて 点数を報告 |
宿題を100%こなすには毎日2時間(1週間で約15時間)以上の学習時間捻出が必要です。できれば1週間で20時間を目指しましょう。(もし毎日1時間で取り組むのであれば1週間の宿題を2週間かけて取り組みます)
と言っても、毎日まとまった時間を2時間確保する必要はありません。細かい時間を積み上げていきましょう。
1日2時間の例としては、朝15分、通勤電車で15分、昼休みに30分、残業前に15分、帰りの電車で15分、帰宅後に30分、これで2時間です。
これに加えて本当に細かいコーヒーブレイクや歩きながら音読をするなどを加えればもう少し時間を作ることができるので、ご自身の生活を振り返り、どういう時間を使おうかなと考えてみてください。
後ほど具体的なスケジュール作成についてもお伝えしますので、まずは宿題の内容を確認していきましょう。
今週の宿題は以下3つの宿題があるので、1つずつ確認していきましょう。
- 発音:完全教本第一部分
- 単語:HSK4級1〜300見てわかる
- リーディング: ゼロスタ(黄)第1章・第2章中国語を見て日本語がわかる
発音
使用するテキスト:CD3枚付 日本人のための 中国語発音完全教本
文法の来週までの宿題のゴールは第一部(母音)について発音方法を理解して、自分なりに発音することができる状態です。
そのための手順は以下の通りトレーニングを進めていきましょう。
トレーニング手順
- 基本知識の習得(1日目)
P.7~P.13を読んで、中国語の発音記号であるピンインとは何か、表記する際のルールはどうなっているかなど、発音トレーニングを始める前にその基礎知識を身につけましょう。 - 動画部分の練習(2・3日目)
テキストと対応しているYouTube動画を使うことで口の形などを意識して練習が可能です。ただし、細かい説明はテキストに記載されているため、テキストの該当部分を見ながら動画の真似して発音をしましょう。 - 音源部分の練習(4〜6日目)
テキストと音源には動画にはない練習も含まれているので、動画の練習が終わったらテキストと音源のみで発話練習をしましょう。
- 母音は口の形が命なので、必ず大げさに発音する。
- ついごまかしてしまわないように、できるだけ大きな声で練習する。
ここまでで今週のゴールに到達しているはずですが、いかがでしょうか?
もし「ゴールってなんだっけ?」となってしまっている場合は改めてゴールを確認してから進めましょう。
第三部分だけ多くトレーニングする理由
ここから4週間かけて第一部分から第四部分までのトレーニングを進めますが、5週目と6週目ではその中でも第三部分を繰り返しトレーニングします。
第三部分は声調について練習する部分です。中国語ではどの発音も大切ですが、特に声調は重要で、少し間違えると誤った意味に変わってっしまうこともあります。そして、重要にも関わらず一朝一夕では身につかないので、途中で止めてしまわないように、宿題として組み込んでいます。
二音節以上の声調の組み合わせを繰り返し発音することで、頭でわかるだけでなく、身体でも覚えるつもりでトレーニングを行いましょう。
単語
使用するアプリ:HSK公認単語トレーニングアプリ
範囲:HSK4級1〜300
ゴール:
中国語(漢字)を見たら日本語の意味がすぐにわかり、中国語を聞いても、70%についてはその日本語の意味がわかる状態
以下の手順でトレーニングを進めていきましょう。
- 見ながら聞き流す
アプリの⚙マークを押して、「見ながら聞き流す」モードにして、範囲の単語を全てを見ながら聞き流します。このとき、漢字・音・意味の3つの要素をつなげる意識でアプリの音声に続いて音読しましょう。 - 中国語を見て意味を考える
「見ながら聞き流す」が終わったら、今度は⚙マークで「中国語を見て意味を考える」モードに変え、見て意味がわからない単語は右上の❗️マークをタップします。(こうすることで後から振り返りができます)最初の「見ながら聞き流す」で少しわかるようになっているものもあるかと思いますが、この時点で半分以上わからなくても問題ないです。 - 全単語リストで弱点を克服する
全単語リストの画面の「❗️弱点」をタップすると、先ほど❗️️️つけた単語だけが表示されます。ここで右上の「連続再生」をタップし、再度音読して覚えなおしましょう。覚えた単語の❗️は外して、全ての単語の❗️が外せたら完了です。 - 再び、中国語を見て意味を考える
再度「中国語を見て意味を考える」モードで全単語を確認し、見て意味がわからない単語にだけ❗️をつけ、全単語リストから「❗️弱点」だけを連続再生で覚えて、覚えた単語の❗️を外していきましょう。❗️が全て外れるまでこのサイクルを繰り返します。
さて、ここまででゴールにたどり着いたかと思います。もし「ゴールってなんだっけ?」となってしまっている場合は、必ず再度ゴールの状態を確認しましょう。
隙間時間で単語の勉強をしようとした時、❗️がついているものだけに集中できれば、苦手な単語に触れる回数が自然にどんどん増えます。単語に難易度という概念は存在しません。触れる頻度の少ない単語は難易度が高いように感じます。これは日本語であっても同じです。なので、触れる頻度を極限まで高め、その単語の難易度を下げましょう。
- 漢字は書けるようにしないといけませんか?
-
結論としては、書けなくても良いです。今は日常生活でもタイピングが殆どで、書く機会は少ないので、日本語の薔薇のように、「読めるけど書けない」という状態でも良いです。タイピングはピンインで行いますので、ピンインを覚えることを漢字が書けるようにすることよりも優先しましょう。ただし、テストで書く機会がある場合など、特別な必要性がある場合はやはり書けるようにしないといけません。
- 最初の手順1と2をすぐにやる
これをすぐにやることで、その後隙間時間を有効に使えるようになります。隙間時間の有効活用には、その前の仕込みがとても重要なので、意識的に早い段階での仕込みを行いましょう。 - 隙間時間を使う
駅のホームで電車を待っている間、コピーを取っている間、エレベーターの中など、1分単位の時間を使いましょう。単語は隙間時間に適したトレーニングです。 - 極限まで頻度を高める
単語を覚えても忘れてしまいます。忘れるものです。ただ、完全に忘れてしまうと思い出すのも大変になってしまうので、忘れてしまう前に思い出す感覚で、単語に触れる頻度を上げましょう。睡眠時をのぞいて、5時間以上あけないことを心がけてください。忘れることに対してショックを受けたり、くよくよしないでくださいね。
リーディング
使用するテキスト:新ゼロからスタート中国語 文法応用編
ゴール:範囲の文法事項を理解して、テキスト内の中国語の例文を見て、日本語訳が言えること、そして、ただ訳が言えるのではなく、その文のポイントを声に出して説明できること。
ゴール到達のためのトレーニングは以下の方法に沿って進めましょう。
1.通読(120~180分)
全体を一回通読する。「文法編」の各UNITにある例文に目を通しながら日本語の解説と「公式」のページを読み込む。目的は学習事項の全体像を把握すること。そして、最後まで読んで馴染みを持たせること。
※具体的な読み方はこちらを参照してください。
※ゼロスタ(黄) 第2章以降は難易度が急に高くなるため、通読の前にこちらの動画視聴を行いましょう。
2.発音確認(15分)
例文にふられているピンインを見ながら、例文の音源を聞き「この文はこういう風に読むのだ」と正しい音を確認しながら音読しましょう。ポイントは漢字を日本語読みで認識しないこと「我是日本人」を「ワレコレニホンジン」は会話力という意味では一生使えない中国語になってしまうので絶対ダメです。
3.例文書き出し(60~90分)
各UNITの最初のページに書いてある基本例文について、文法のポイントを声に出して説明しながら書き出しましょう。この時、目的は漢字を覚えることではないので、漢字は覚えなくて良いです。目的は文法のポイントを明確にすることです。
「我是日本人」であれば以下のように進めます
我✍️ 「まず我は私という意味で」
我是✍️ 「是は前後がイコールであることを表す」
我是日本人✍️ 「私=日本人で「私は日本人です」だ」
自分が塾の先生になり、板書をしているようなつもりで、ノートなどに書きながら声に出してその説明をしてみてください。
4.仕分けリーディング(60~90分)
再び全体を読みますが、1回目とは違い、ペンを片手に「訳があいまいな文」「説明が分かりにくく理解しきれていない解説」にラインを引きながら読み進めましょう。
5.苦手に絞って読み込み(30分)
ペンでラインを入れた個所に絞って熟読
理解があいまいな所に集中して読み込む
6.例文を通して文法の理解度を確認(60分)
基本例文(中国語)を見ながら、音読して、日本語訳を行います。以下の2つの観点で理解度を確認してください。
- 例文を日本語訳できるか?
→できないとしたら、原因は単語か文法のどちらなのか、或いは両方なのかを確認し原因をつぶしこむ
- 例文中の文法ポイントは何か?
中には単純に単語暗記というものもあるのでそれについてはその旨言えるようにする
トレーニングをしている最中に、もし「あれ、ゴールって何だっけ?」という場合には再度ゴールの状態を確認しましょう。
リスニング
今週のリスニングの宿題については、特別に何かを実施する必要はありません。リーディングの宿題のときに中国語の例文を音読することを心がけ、全部は難しくても、60%以上は聞いてわかるようにしましょう。
次週以降より本格的なリスニングトレーニングに入って行きます。
スケジュール作成
ここまでが宿題の内容でした。
ここまでの内容を踏まえて、今日からどういったスケジュールで取り組むか、具体的なスケジュールを決めていきましょう。
なんとなく頭の中で考えるだけでなく、仕事などの大切な予定を入れるのと同じ気持ちで、具体的に何時から何時まで、何をするかまでを決めて行きましょう。
学習予定はご自身の好きなフォーマットを使って作っても良いですし、中国語コース使用ツール > 学習管理ページに掲載している学習管理表(Excel版)を使っていただくことも可能です。
中国語コース使用ツールページはこちら
スケジュール作成のポイントは以下の通りです。
30分ほど時間をかけて良いので、丁寧に計画を立てましょう。
- 1週間の合計学習時間は20時間を目指す
- 仕事が休みの日に寄せても良いが勉強時間ゼロの日が無いようにする
例)土日は各5時間、その他は1日2時間 - 単語は必ず毎日やる(睡眠時間を除いて5時間あけない)
- 1週間は6日で考え、残りの1日は予備日にする
- 前半に負荷をかけ、後半は復習に充てる
- 仕事などの重要な予定と同列の優先順位で予定する

計画を立てても途中でうまく行かなくなることがあるので、その時は必ず計画の見直しを行いましょう。
- それぞれの宿題にかけるべき時間配分はどうすれば良いですか?
-
今回は初回ということもあり、まずはそれぞれの宿題に対して均等に時間をかけてみましょう。その中で自分が苦手と感じる課題が出てきたらそれに時間を割くように変更を加えて行くと良いです。今までの受講生の傾向から、単語には時間をかけすぎない方が良いので、単語は最長5時間と決めて取り組むことも大切です。
また、ストップウォッチ片手に勉強をする習慣をつけて、自分がどれくらいの時間勉強しているかは必ず記録しましょう。
記録すると決めるだけで勉強量の確保がしやすくなるだけでなく、単語・文法など各課題に対して投下時間の偏りがないかどうか、後から確認することもできます。
ここでは「Study plus」というアプリを紹介します。
簡単に学習記録がつけられるだけでなく、グラフ化もしてくれるので非常に便利です。
それでは最初の1週間、まずは全力で頑張りましょう!