使用するテキスト・ツールなど
まずはこのコースで使用する市販の教材を入手しましょう。
これらの教材は1冊ずつ進めるのではなく、毎週複数の宿題(教材)を並行して取り組んでいきます。
使用するテキスト
リスニング教材のピンイン付スクリプト(原稿)
過去問にピンインがついていないので、ピンイン付があると学習しやすいという場合、以下のスクリプトをご活用ください。
Quizletアプリで使用できる学習セット
Quizletというアプリを活用して、S②のトレーニングに便利な学習セットを準備しています。
こちらをクリックするか、以下の方法で検索・設定してください。
また、PWを求められましたら“courage”をご入力ください。
- Quizletアカウントを作成
- 画面下の虫眼鏡マーク(検索)に“courage-lang”(小文字)を入力して検索
- 画面上の「学習セット」「テキストブック」などの項目から「ユーザー」を選択
- “courage-lang”というアカウントをタップ
- 画面上の「学習セット」「クラス」「フォルダ」の項目から「フォルダ」を選択
- 「HSK3級過去問(2021年度)」を選択
- 取り組む範囲のセットをタップ
- 右上の「…」をタップ
- 「保存して編集する」を選択(これで学習セットがご自身のホームに保存されます)
- ホームに戻り、再度取り組む範囲のセットをタップ
- 「学習」モードを選択
- 右上の⚙(歯車)マークをタップ
- 回答は「中国語」を選択、質問タイプは「単語カード」のみを選択して戻る
宿題概要全体像
具体的な宿題は以下の通りです。
week | L① | S① | L② | S② | その他 |
1 | HSK4級2021年度過去問 第1回、第三部分長文×2 36~39 | L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約 | HSK3級2021年度過去問 第1回、第1部分、第2部分 | L②の範囲については 日本語から中国語に訳せるようにする | HSK4級 第1回を力試しで解く |
2 | HSK4級2021年度過去問 第1回、第三部分長文×2 40~43 | L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約 | HSK3級2021年度過去問 第2回、第1部分、第2部分 | L②の範囲については 日本語から中国語に訳せるようにする | |
3 | HSK4級2021年度過去問 第2回、第三部分長文×2 36~39 | L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約 | HSK3級2021年度過去問 第3回、第1部分、第2部分 | L②の範囲については 日本語から中国語に訳せるようにする | |
4 | HSK4級2021年度過去問 第2回、第三部分長文×2 40~43 | L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約 | HSK3級2021年度過去問 第4回、第1部分、第2部分 | L②の範囲については 日本語から中国語に訳せるようにする | |
5 | HSK4級2021年度過去問 第3回、第三部分長文×2 36~39 | L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約 | HSK3級2021年度過去問 第1回、第3部分、第4部分 | L②の範囲については 日本語から中国語に訳せるようにする | |
6 | HSK4級2021年度過去問 第3回、第三部分長文×2 40~43 | L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約 | HSK3級2021年度過去問 第2回、第3部分、第4部分 | L②の範囲については 日本語から中国語に訳せるようにする 設問には自分で答えてみる | |
7 | HSK4級2021年度過去問 第4回、第三部分長文×2 36~39 | L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約 | HSK3級2021年度過去問 第3回、第3部分、第4部分 | L②の範囲については 日本語から中国語に訳せるようにする | |
8 | HSK4級2021年度過去問 第4回、第三部分長文×2 40~43 | L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約 | HSK3級2021年度過去問 第4回、第3部分、第4部分 | L②の範囲については 日本語から中国語に訳せるようにする | HSK4級 第5回を力試しで解く |
左側の数字が週を表していて、右にその週の宿題が記載されています。つまり、第1週目、今日からの宿題がリスニング①(L①)については「HSK4級2021年度過去問 第1回、第三部分長文×2 36~39」で、スピーキング①(S①)については「L①から1つをピックアップ 自分の言葉で内容を要約」だとわかります。
宿題を100%こなすには毎日2時間(1週間で約15時間)以上の学習時間捻出が必要です。できれば1週間で20時間を目指しましょう。
と言っても、毎日まとまった時間を2〜3時間確保する必要はないので、細かい時間を積み上げていきましょう。
1日2時間の例としては、朝15分、通勤電車で15分、昼休みに30分、残業前に15分、帰りの電車で15分、帰宅後に30分、これで2時間です。
これに加えて本当に細かいコーヒーブレイクや歩きながら音読をするなどを加えればもう少し時間を作ることができるので、ご自身の生活を振り返り、どういう時間を使おうかなと考えてみてください。
ここからは宿題の具体的な内容を確認していきましょう。
リスニング①(L①)
トレーニングの目的:正確に聞ける中国語の幅を広げること
少し難しい、ちゃんと全ては聞きとれていないというレベルの文章について、範囲のものであれば全て聞こえる状態に変えていきます。自分のリスニングできる範囲を広げていくトレーニングと考えてください。
ゴール:範囲の中国語文について、何も見ずに音源を聞いて、全ての意味がハッキリとわかり、鮮明なイメージを浮かべることができる。
取り組み方:
以下の手順で取り組みましょう。
①スクリプト(原稿)を見ないでディクテーション
②スクリプトを見て答え合わせ(精読)
③意味を理解しながら音読
④意味を理解しながらのシャドーイング
①スクリプト(原稿)を見ないでディクテーション
まずは力試しだと思って、何も見ないで音源を聞き、途中止めながらで良いので、聞こえた音を全て書きとりましょう。
音が聞こえて、意味がわかるかという確認なので、漢字の間違いは気にしなくて良いです。
もしピンインだけ書ける場合はピンインだけ書くようにしてください。ピンインは書けるけど漢字は書けないとう場合、音は聞こえているけれど、その音と意味が繋がっていないという分析ができます。
②スクリプトを見て答え合わせ(精読)
ディクテーションが終わったら、スクリプト(原稿)を見て答え合わせをします。
スクリプトを見てもよくわからない単語は調べて、もし不明な文構造があればそれも確認し、まずは見たら100%わかる状態にします。
日本語環境の中で、大人になってから勉強する場合、「見てもよくわからない文だけど、聞いたら正確に意味がわかった」ということは基本的には起こらないためです。
最初に解説動画を視聴して理解を深めた状態からスタートしましょう。
③意味を理解しながら音読
ここからは、意味を理解しながら音読を行います。
・原稿を見ながら、音源を聞いて、止めて、自分のペースで読む
・原稿を見ながら、音源を聞きながら、止めずに、音源のペースで読む
特に音源を止めずに読む時には、最初「音が速すぎて追いつけない」と感じる可能性が高いです。その場合は音源のスピードを0.5倍速にまで落としてトライしてください。それができたら、0.6倍速→0.7倍速と、徐々に音源のスピードを上げていきましょう。
④意味を理解しながらのシャドーイング
最後に、スクリプトを見ないで、音源を流し、その後に続くようにシャドーイングを行います。
この時、少し気を抜くと、意味は捉えていないまま、音だけを再生している“音シャドーイング”になってしまうことがあります。
これは、単に集中力の問題だけでなく、単語の意味が瞬間的にはわからなかったり、文構造が瞬間的には掴めていないことなども原因になることがあります。
なので、もし「あ、今意味は捉えられずに少し飛んでしまった」と感じたら、それがなぜなのかを確認して、やはり音源スピードを少し落としてから再度トライしましょう。
最終的には1.2倍速でも意味を理解しながらシャドーイングができていると理想的です。
シャドーイングに慣れてきたら、ただ聞いて、理解して再生するのではなく、自分でスピーキングするということを強く意識しながら取り組みましょう。
苦手な箇所を繰り返したり、速度変換を行えるアプリを使うとトレーニングはより効果的です。
スピーキング①(S①)
トレーニングの目的:シンプルで良いので、自分の言葉で言いたいことを伝えられるようにすること
ゴール:リスニング①の内容を自分の言葉で要約して伝えることができる
取り組み方:
以下の手順で取り組みましょう。
①試しに言ってみる
②言えないことを調べてメモ
③要約&意見を実際に話す
①試しに要約してみる
L①の中から1つの文を選び、何も見ないでその内容を説明してみましょう。これはあくまでも力試しという感じなので、できなかったことに悲観する必要は一切ありません。
※選んだ文章をコーチに連絡してください
②言いたいことを調べてメモ
言いたかったけど言えなかったことについては、その理由が単語であれば、単語を調べてメモをして、もし理由が言い回しであれば、その言い回しを調べてメモしておきましょう。
ここでは、自分の言える範囲で言うということを大切にして、ネイティブらしい文かどうかではなく、なるべくシンプルな文で、“伝わる”ということを優先します。
また、ここで要約だけでなく、「自分の意見も言えるかな?」「ここからどんな会話につながるかな?」ということも考えて練習をしてみましょう。
③要約&意見を実際に話す
実際にネイティブに自分の要約文を聞いてもらいましょう。
その内容をもとに、話を広げながら、10~15分間の会話練習を行います。
その後、10分でネイティブから「こういう表現を使えるともっと良い」というフィードバックをもらいます。
この様子は録画しているので、後から録画を見て振り返り、気になる点は調べたり、質問したりすることで解消しましょう。また、ここで新たに出てきた単語などはまとめて覚えるようにしましょう。
リスニング②(L②)
トレーニングの目的:理解可能な文をたくさん聞いて、自分の中の中国語ストックを増やす
ゴール:範囲の中国語であれば日本語に訳すことなく正確に意味がわかる
取り組み方:
以下の手順で取り組みましょう。
①試しにリスニング
②不明点は確認
③繰り返し意味を意識しながらリスニング
④設問に答えてみる
①試しにリスニング
まずは範囲の音源を全て聞きます。
音源の最後に問題が流れますが、その問題にも全問正解するつもりで、集中して聞きましょう。
②不明点は確認
不明な箇所は少ないかと思いますが、一部わからない単語などが出てくる場合があるので、そうした不明点はスクリプト(原稿)を確認してわかる状態にしておきます。
必要に応じ、解説動画を視聴して理解を深めましょう。
※3級解説動画は準備中のため、順次公開予定です
③繰り返し意味を意識しながらリスニング
不明点が無い状態で、繰り返しリスニングを行いましょう。
この時、聞いた音を頭の中で文字起こしして、それをリーディングする“脳内リーディング”にならないように、また、いちいち全てを日本語に訳すことがないように、あくまでも中国語を聞いて中国語のまま意味を捉えられていることを目指します。
最初は“脳内リーディング”や“逐語訳”のようになることがありますが、少しずつそれを薄めていくようなイメージで、必要に応じてスピードを落としながら進めましょう。
💡“脳内リーディング”になっていないか
💡聞いた音を“逐語訳”して日本語で捉えていないか
④設問に答えてみる
“他们最可能在哪儿?”、”男的觉得老李的孙子怎么样?”などの設問がある場合、そうした設問に自分の言葉で答えてみましょう。うまく答えられないことは問題ありませんが、リスニングしている文の中の言葉を使おうという意識で聞くことができると“聞く”精度が上がるので、そこを意識してトライしてみてください。
スピーキング②(S②)
トレーニングの目的:シンプルな文を自分で作って言えるようにする
ゴール:範囲の中国語であれば日本語から中国語に訳して言うことができる
取り組み方:
以下の手順で取り組みましょう。
①日本語から中国語にできるか確認
②中国語が言えない文の理由を確認して再度トライ
③反復することで速く正しく言えることを目指す
①日本語から中国語にできるか確認
日本語訳を見ながら、その文を中国語で言えるか確認してみましょう。
②中国語が言えない文の理由を確認して再度トライ
もし中国語が言えない場合「単語」「語順(文構造・文法)」「発音」のどれかに問題があるはずなので、理由を特定して、そこを解決させ、再度トライします。
この時は、スピードは意識する必要はなく、ゆっくり言えれば合格です。
③反復することで速く正しく言えることを目指す
ゆっくり正しく言える状態になったら、何度も繰り返すことで「速く正しく言える」ことを目指しましょう。
単語
単語単体でのトレーニングは行いませんが、より単語を定着させるために以下のアプリで3級・4級単語のトレーニングを行うのも有効です。
スケジュール作成
ここまでが宿題の内容でした。
宿題の内容を踏まえて、今日からどういったスケジュールで取り組むか、具体的なスケジュールを決めていきましょう。
なんとなく頭の中で考えるだけでなく、仕事などの大切な予定を入れるのと同じ気持ちで、具体的に何時から何時まで、何をするかまでを決めて行きましょう。
学習予定はご自身の好きなフォーマットを使って作っても良いですし、中国語コース使用ツール > 学習管理ページに掲載している学習管理表(Excel版)を使っていただくことも可能です。
中国語コース使用ツールページはこちら
スケジュール作成のポイントは以下の通りです。
30分ほど時間をかけて良いので、丁寧に計画を立てましょう。
- 1週間の合計学習時間は20時間を目指す
- 仕事が休みの日に寄せても良いが勉強時間ゼロの日が無いようにする 例)土日は各5時間、その他は1日2時間
- 特にリスニングは毎日欠かさずやるようにしましょう。
- 1週間は6日で考え、残りの1日は予備日にする
- 前半に負荷をかけ、後半は復習に充てる
- 仕事などの重要な予定と同列の優先順位で予定する

計画を立てても途中でうまく行かなくなることがあるので、その時は必ず計画の見直しを行いましょう。
- それぞれの宿題にかけるべき時間配分はどうすれば良いですか?
- 今回は初回ということもあり、まずはそれぞれの宿題に対して均等に時間をかけてみましょう。その中で自分が苦手と感じる課題が出てきたらそれに時間を割くように変更を加えて行くと良いです。今までの受講生の傾向から、単語には時間をかけすぎない方が良いので、単語は最長5時間と決めて取り組むことも大切です。
また、ストップウォッチ片手に勉強をする習慣をつけて、自分がどれくらいの時間勉強しているかは必ず記録しましょう。
記録すると決めるだけで勉強量の確保がしやすくなるだけでなく、単語・文法など各課題に対して投下時間の偏りがないかどうか、後から確認することもできます。
ここでは「Study plus」というアプリを紹介します。
簡単に学習記録がつけられるだけでなく、グラフ化もしてくれるので非常に便利です。
それでは最初の1週間、まずは全力で頑張りましょう!