中国語基礎2週目(全8回)【新】

week/宿題発音単語リーディングリスニングスピーキング
ライティング
1完全教本
第一部分
HSK2級
1〜207
見てわかる
ゼロスタ(赤)
中国語を見て
日本語がわかる
2完全教本
第二部分
HSK2級
1〜207
聞いてわかる
ゼロスタ(赤)
中国語を聞いて
日本語がわかる
3完全教本
第三部分
HSK3級
1〜343
見てわかる
ゼロスタ(黄)
第1章
中国語を見て
日本語がわかる
ゼロスタ(赤)
日本語から
中国語が言える
4完全教本
第四部分
HSK3級
1〜343
聞いてわかる
ゼロスタ(黄)
第2章
中国語を見て
日本語がわかる
ゼロスタ(黄)
第1章
中国語を聞いて
日本語がわかる
自己紹介
5完全教本
第三部分
HSK2級3級
総復習
ゼロスタ(黄)
第3章
中国語を見て
日本語がわかる
ゼロスタ(黄)
第2章
中国語を聞いて
日本語がわかる
ゼロスタ(黄)
第1章
日本語から
中国語が言える
6完全教本
第三部分
HSK4級
1〜300
見てわかる
ゼロスタ(黄)
第4章
中国語を見て
日本語がわかる
ゼロスタ(黄)
第3章
中国語を聞いて
日本語がわかる
ゼロスタ(黄)
第2章
日本語から
中国語が言える
7HSK4級
1〜300
聞いてわかる
ゼロスタ(黄)
第4章
中国語を聞いて
日本語がわかる
ゼロスタ(黄)
第3章
日本語から
中国語が言える
8総復習HSK3級過去問
第1回
※必要に応じて
ゼロスタ(黄)
第4章
日本語から
中国語が言える

1週間の振り返りと自己分析

本気の1週間、本当にお疲れ様でした。

中には久しぶりに勉強した、という人もいるかもしれません。

まずはこの1週間を振り返り、分析をして行きましょう。

the courage(カレッジ)で使用している振り返りペーパーを使っても良いですし、自分のノートに書いても良いです。いずれにしても、見直せるように記録としては残しておきましょう。

the courage振り返りペーパー

先週の自分に何点をあげますか?

まず、今日までの勉強を振り返り、100満点で、自分に何点をあげますか?

自信を持って100点をあげられますか?

80点、90点、中には10点、20点という人もいるかもしれません。

もしタイムマシーンがあって先週に戻れるとして、全く同じ行動を取るとしたら、それはやれることは全てやりきったということで100点をあげても良さそうですね。

もし「あ〜、もっと勉強時間取れたなあ」「う〜、集中して勉強すれば良かった」とか「隙間時間使うの忘れてた!」と感じている場合は、その分は点数が落ちてしまいそうですね。

生み出した良い変化は何?

さて、点数をつけたら、今度はより具体的にその点数を取れたのはなぜか、つまり「生み出した良い変化は何か」を考えてみましょう。

ゼロ点でなければ、例え10点や20点であったとしても、何か良い変化があったはずです。

大きな変化でなくても良いですし、必ずしも語学力の変化でなくても良いです。

良い変化の例
  • 毎日勉強するようになった
  • 駅のホームで電車待ってる間などの隙間時間を使うようになった
  • 朝早起きして勉強するようになった
  • 駅などの外国語の掲示が気になるようになった
  • 外国人の会話の中で聞こえる単語があることに気づいた など

毎週こうした良い変化を生むことを考えながら過ごしましょう。

今日から変えてみたいことは何?

さて、ここまでは自分ができたことに目を向けてきましたが、ここからは「もう一歩頑張れたんじゃないか?」ということに目を向けていきましょう。

これはいわゆる課題と感じていることですが、挙げはじめるとキリがなかったりします。

なので、今一番の課題、つまり、今一番変えてみたいことにフォーカスしましょう。
ただの後悔になってしまわないように、以下の例のように、具体的に何をどう変えるのかまでを書き出してみてください。

変えてみたいことの例
  • とにかく勉強時間を増やさないと!
    →そのために家に帰る前にカフェで30分勉強してから帰る
  • もっと集中すべきだった!
    →時間を計るのを忘れてたから時間を計ってみよう!
  • 1秒も無駄にしなかったかと言われると・・・
    →駅のホームで電車を待ってる間、コピーをとってる間を勉強に充てる!

何か不安はありますか?

ここまでできたら、最後に今不安に感じていることを書き出してみましょう。
もしスッキリしている状態であれば無理に書きださなくて良いです。
もし不安があるとしたら、それはなぜでしょうか?どうすれば解決できそうでしょうか?

不安と解決の例
  • なんか不安・・・
    本当は今のスケジュールでは終わらないと知っている
    →スケジュールの見直しをしよう!
    家族が自分の勉強について理解してくれない
    →真剣に「今なぜ勉強したいのか」を家族に伝えよう!
  • 今の勉強方法であってるのか不安・・・
    →コーチに相談してみよう!
  • 仕事のことを考えると集中できない・・・
    →仕事の時に勉強のことを、勉強の時に仕事のことを考えてしまっているので、時間を決めて分けてみよう!

振り返りと分析が終わったら、具体的に各課題のテストをして自分の感覚があっているのか、或いは思ったよりできていたり、できていなかったりしないか、確認をしていきましょう。

単語テスト

さて早速単語のテストをはじめましょう。

まず今日までのゴールを覚えていますか?

中国語(漢字)を見たら日本語の意味がすぐにわかり、中国語を聞いても、70%についてはその日本語の意味がわかる状態でしたね。今回は「見たらわかる」に絞ってテストを行います。

テスト

テスト形式はシンプルです、3分間30問、中国語単語を見て、その日本語を書き出してください。

番号中国語ピンイン
1公斤gōngjīn
2手表shǒubiǎo
3但是dànshì
4公司gōngsī
5手机shǒujī
6跑步pǎo bù
7guò
8便宜piányi
9piào
10lèi
11下班xiàbān
12
13这么zhème
14不错búcuò
15因为yīnwèi
16好喝hǎo hē
17正在zhèngzài
18ràng
19觉得juéde
20有意思yǒuyìsi
21hòu
22开机kāijī
23服务员fúwùyuán
24颜色yánsè
25考试kǎoshì
26告诉gàosu
27机场jīchǎng
28大家dàjiā
29可以kěyǐ
30牛奶niúnǎi

答え合わせ

テストお疲れ様でした、ここからは答え合わせを行います。

1問1点で、30点満点中何点だったかを確認しましょう。

少しでもアヤシイと感じたら、厳しめに×としましょう。

テストの答えはこちら
番号中国語ピンイン日本語
1公斤gōngjīnキログラム
2手表shǒubiǎo腕時計
3但是dànshì~であるが、しかし…
4公司gōngsī会社
5手机shǒujī携帯電話
6跑步pǎo bùジョギングする
7guò~したことがある
8便宜piányi安い
9piào券・チケット
10lèi疲れる
11下班xiàbān退社する
12~から
13这么zhèmeこんなに
14不错búcuòいい・すばらしい
15因为yīnwèi~なので
16好喝hǎo hē(飲み物が)おいしい
17正在zhèngzàiちょうど~している
18ràng~させる
19觉得juéde~だと思う
20有意思yǒuyìsiおもしろい
21hòu~後
22开机kāijī作動する(動かす・電源を入れる)
23服务员fúwùyuán従業員・店員
24颜色yánsè
25考试kǎoshì試験・テスト
26告诉gàosu告げる・教える・伝える
27机场jīchǎng空港・飛行場
28大家dàjiāみなさん
29可以kěyǐ~できる
30牛奶niúnǎi牛乳

分析

さて、答え合わせまで終わったら、ここからが一番重要で、自分のテストの結果を分析して次回より良い状態になるように繋げていきましょう。

考えることは大きく以下の2点です。

・正解した問題はなぜ正解できたのか?
・また、間違えた問題はなぜ間違えたのか?

まず、正解した問題について、その理由を考えましょう。

日本語と同じ漢字で、それほど難しいと感じなかったな。

すっごく苦手だった単語だったから、語呂合わせみたいな感じで無理矢理覚えたよ。

私も苦手な単語はメモにして持ち歩くことで、会議で人が集まる前の時間なんかを有効活用したら覚えられた。これで1日に見る回数を10回以上に増やせたはず。

  • 日本語の漢字と同じだったので覚えやすかった
  • 語呂合わせで覚えた
  • 触れる頻度を上げる工夫をした

色々なことをやってみたかと思います。その中で、覚えられるようになった方法というのは今後も有効なので、必ず継続していきましょう。

では、覚えられなかった、今回のテストで間違えてしまった単語はなぜ間違えてしまったのでしょうか?

頑張って1回覚えた単語も、5時間くらいあけると、ほとんど最初の状態に戻っちゃって、その繰り返しだったかも。

実は家でも覚えきれてなかったんだ。あと1日あれば、10回は見れたから覚えられたはず。

単語の使い方が良くわからなくて、覚えようとしたけど全く頭に入ってこなかった、、、

これも色々と原因が考えられるかと思いますが、改めていくつかのチェック項目に照らして考えてみましょう。

チェック項目
  • 時間捻出は十分にできていたか?
  • 1日に何度も、忘れる前にその単語に触れていたか?
  • 苦手な単語にはチェック「❗️」をつけ続け、苦手に集中していたか?
  • どうしても覚えられない単語は例文を確認して使用シーンをイメージするなど工夫したか?
  • ランダムでもわかるようにアプリの活用をしたか?

これらを踏まえて、今自分が今日から変えてみたいこと、変えたら効果がありそうだと感じる対策はありますか?

それをメモとして書き残し、次回は必ず満点が取れるようにしましょう。

今週の宿題

今週も先週に続き同じ範囲が宿題です。

ゴール:
中国語を聞いたらすぐにその日本語の意味がわかる状態

以下の手順でトレーニングを進めていきましょう。

  1. 見ながら聞き流す
    アプリの⚙マークを押して、「見ながら聞き流す」モードにして、1〜207まで全てを見ながら聞き流します。このとき、漢字・音とピンイン・意味の3つの要素をつなげる意識でアプリの音声に続いて音読しましょう。
  2. 中国語を聞いて意味を考える
    「見ながら聞き流す」が終わったら、今度は⚙マークで「中国語を聞いて意味を考える」モードに変え、聞いて意味がわからない単語だけ右上の❗️マークをタップします。(こうすることで後から振り返りができます)最初の「見ながら聞き流す」で少しわかるようになっているものもあるかと思いますが、この時点で半分以上わからなくても問題ないです。
  3. 全単語リストで弱点を克服する
    全単語リストの画面の「❗️弱点」をタップすると、先ほど❗️️️つけた単語だけが表示されます。ここで右上の「連続再生」をタップし、再度音読して覚えなおしましょう。覚えた単語の❗️は外して、全ての単語の❗️が外せたら完了です。
    このとき、単語だけ聞いてもなかなか覚えられない場合は、例文を音読することで印象に残して覚えましょう。
  4. 再度「中国語を聞いて意味を考える」モードで全単語を確認し、聞いて意味がわからない単語にだけ❗️をつけ、全単語リストから「❗️弱点」だけを連続再生で覚えて、覚えた単語の❗️を外していきましょう。❗️が全て外れるまでこのサイクルを繰り返します。

さて、ここまででゴールにたどり着いたかと思います。もし「ゴールってなんだっけ?」となってしまっている場合は、必ず再度ゴールの状態を確認しましょう。

トレーニングのポイント

日本人が中国語を学ぶ時の最大の壁は「聞いてわかる」ということです。漢字には馴染みがあるので「見てわかる」ことはハードルが低いですが、発音があまりに違うので、聞いてわからないときのショックはとても大きいです。ただ、それはある意味現実です。ショックを受けていても仕方がないので、淡々と回数をこなして行きましょう。

特に以下の2点を意識して見てください。

  • ピンインを見ながら音読を繰り返す、その際に頭の中には単語の意味を浮かべる
  • 単語単体でわからない場合には例文を音読して覚える
聞いてわかるが難しすぎてできるようになる気がしません!

中国語単語を単体で全て聞いてわかるようにするのはかなりハードルが高いです。その理由の1つとして中国語の単語は音節が短く、同音異義語も多数あります。日本語で言うと「た」と聞いただけだと、それが何を指しているのかがわからないのと同じです。
「た」だと「田」「多」「他」「太」などどれか分かりませんが、「たすうけつ」と言われたらそれは「多」だと分かります。
なので、単語単体でわからない場合は例文を聞いてその単語の意味が分かれば合格としてください。

リーディング(文法)テスト

文法の宿題のゴールは範囲にある中国語の例文を見て、日本語訳が言えること、そして、ただ訳が言えるのではなく、その文のポイントを声に出して説明できること、でした。

以下のような感じで答えられればバッチリです。

  • 「天气怎么样?」
  • 「天気はどうですか?という意味。もとの文は形容詞述語文で、その形容詞の部分を聞きたいので、そこを疑問詞の怎么样に置き換えて文を作る、だから是は必要ない。」と声に出して説明ができる

では早速テストをはじめましょう。

テスト

テスト形式はシンプルです、10分間15問、中国語の文を見て、日本語に訳したものを書き出してください。また、その文法のポイントも言えるかどうかも確認しておいてください。

1今天是四月一号。
Jīn tiān shì sì yuè yī hào.
2明天是星期几?
Míng tiān shì xīng qī jǐ?
3明天是星期六。
Míng tiān shì xīng qī liù.
4现在几点了?
Xiàn zài jǐ diǎn le?
5现在两点一刻了。
Xiàn zài liǎng diǎn yí kè le.
6你今年多大了?
Nǐ jīn nián duō dà le?
7我今年二十五岁了。
Wǒ jīn nián èr shi wǔ suì le.
8天气怎么样?
Tiān qì zěn me yàng?
9天气热吗?
Tiān qì rè ma?
10这块手表太贵了。
zhè kuài shǒu biǎo tài guì le.
11这块手表不太贵。
zhè kuài shǒu biǎo bú tài guì.
12你喝咖啡吗?
Nǐ hē kā fēi ma?
13我没学过汉语。
Wǒ méi xué guo Hàn yǔ.
14我们昨天吃了两种火锅。
Wǒ men zuó tiān chī le liǎng zhǒng huǒ guō.
15孩子们在游乐园里玩儿。
Hái zi men zài yóu lè yuán li wánr.

答え合わせ

まずは答え合わせをしましょう。
厳し目に確認をして、15点満点中何点かを出してください。
日本語訳はできたけれど、そのポイントを説明するのは実は難しいという場合は復習が必要なので、ここでは不正解としておきましょう。

また、文法ポイントの説明は1つとは限りませんが、今回答えに記載している内容がしっかりと頭に入っていたかどうかは確認をしてください。理解がアヤシイところを復習することが目的なので、しつこいですが、ちょっとでもアヤシイと思ったら厳しめに不正解です。

テストの答えはこちら
No.中国語 → 日本語訳文法ポイントunit
1今天是四月一号。
今日は4月1日です。
「号」:「日」は「号」とも表記できるunit9-2
2明天是星期几?
明日は何曜日ですか。
「星期几」:「何曜日?」と聞く言い方unit9-4
3明天是星期六。
明日は土曜日です。
「星期六」:曜日は「星期」+数字unit9-6
4现在几点了?
今、何時ですか。
「几点」:「何時」と時刻を聞く表現unit10-1
5现在两点一刻了。
今、2時15分です。
時刻を表すときは「二」ではなく「两」を使うunit10-2
6你今年多大了?
今年でいくつですか。
「多大」:10歳以上と思われる相手に対して使うunit10-3
7我今年二十五岁了。
私は今年で25歳です。
「岁」:10歳以上(と思われる)ときに使うunit10-5
8天气怎么样?
天気はどうですか。
「怎么样」:「どう思いますか」と感想を聞く表現。聞きたい内容(名詞)の後に置くunit11-4
9天气热吗?
天気は暑いですか。
「热」:形容詞は述語となる。「是」をつけてはいけないunit11-2
10这块手表太贵了。
この腕時計はすごく高いです。
「太~了」:形容詞を挟んで使い、形容詞を強調するunit12-2
11这块手表不太贵。
この腕時計はあまり高くありません。
「太~了」:否定形では「了」を付けないunit12-3
12你喝咖啡吗?
あなたはコーヒーを飲みますか。
動詞:「主語+動詞+目的語」unit13-1
13我没学过汉语。
私は中国語を習ったことがありません。
「过」のついた動詞の否定には、「没有」を使うunit15-5
14我们昨天吃了两种火锅。
私たちは昨日、二種類の鍋料理を食べました。
「了」:動作・行為の完了を表すunit15-1
15孩子们在游乐园里玩儿。
子供たちは遊園地の中で遊んでいます。
「在」:「~で」という前置詞unit17-4

分析

ここからは一喜一憂するのではなく、結果と向き合い、次回に繋がる分析をしていきましょう。

まず、満点だった場合・・・

満点が取れた理由は何でしょうか?
何をしたから満点が取れたのでしょうか?
そして、それは今週も引き続き行うことができますか?

満点でなかった場合・・・

正しい日本語訳ができない、或いは丸暗記になってしまっていて文法の説明ができないものについて、考えられる原因は何でしょうか?

ここで考えられる原因は「単語」か「文法」のどちらか、あるいは両方です。

では、これらの原因をなくすことができなかったのはなぜでしょうか?

単語と同じように理由を細かく考えていきましょう。

時間が足りなかったのか、曖昧な理解を残してしまったのか。

理由と、それを克服するための具体的な作戦を考えて書き出しましょう。

今週の宿題

今週の宿題は前回と範囲は同じですが、宿題の内容はリスニングになります。

リスニング

今週はテストはしませんが、ゼロスタ(赤)の例文リスニングが60%〜70%まで高めているかと思いますので、ここからはそれを100%に仕上げる1週間にしましょう。

ゴール:範囲にある中国語の例文を聞いて、日本語訳が言えること。

リスニングができるためには以下の3要素があります。

  1. 精読ができること(先週に引き続きです)
  2. 音がわかること
  3. 処理スピードが追いついていること

これらを順番に丁寧に克服していくことでリスニングを強化していきましょう。

精読ができる(単語・語順がわかる)

まずはじめに、精読ができるということが大前提なのですが、精読ができるというのはどういうことでしょうか?

これは単語や語順を含めて「目で見たら」100%その文章を理解できていて、その文の内容を鮮明にイメージできるということです。

「我每天早上喝两杯咖啡」
「私は毎日朝二杯のコーヒーを飲みます」
であれば以下のようなイメージが浮かぶということです。

もし仮に「コーヒー」という単語がわからなかったり、「朝」という単語を知らなかったとしたら、当然この文の内容を鮮明にイメージすることはできません。

なんか毎日二杯飲んでるんだなあ・・・

というボヤッとしたイメージになってしまいます。

では、単語を全て知っていれば良いのかというとそうではなくて、文法も理解をしていないとイメージはできません。

特に中国語は日本語とは異なり「てにをは」といった助詞がないので、語順によって、私がコーヒーを飲むのか、コーヒーが私を飲むのか(文の意味としてはあり得ませんが)が決まります。

また、時間が主語の後に来て、その後に動詞が来るなども重要です。

音がわかる

精読で鮮明なイメージが浮かばないのに、リスニングは絶対にできませんが、精読ができればリスニングができるわけでもありません。

リスニングには精読に加えて「音がわかる」という要素が必要だからです。どんなに精読、リーディングが完璧でも、その文の音を知らなければリスニングができるようにはならないので、音を捉える力を強化します。

その音を捉える力を強化するためのトレーニングが「音読」です。今まで文字情報だった文を、音情報と繋げていくトレーニングなので、最初は文を見ながらで良いので、正しい音を聞いて、止めて、真似するように音読しましょう。

ここで大切なのは、この漢字はこんな音なんだな、と意識していき、徐々に文字から目を離してもしっかりその音の意味がわかるまで音読を繰り返すことです。

最初に全く聞こえない文であれば、ここで最低10回は音読が必要です。

シャドーイングは音源を聞きながら、その意味を捉えながら少し後追いで自分でも発話するトレーニングで、真面目にやると物凄く負荷が高く、ここでの「音を捉える」という目的とはずれるので、ここではあくまでも音源を止めて、真似する音読で良いです。

もしシャドーイングを行うとしたら、次の「セリフ音読」のステップか、さらにその次の長文トレーニングで行いましょう。

セリフ音読ができる(処理スピード)

ここまでで、精読ができる(見て100%意味がわかる)、さらに音を捉えることもできるという状態を作りましたが、これでリスニングができるかというと、まだ足りません。

何が必要かというと、実際のリスニングでは「処理スピード」が必要になってきます。

「ゆっくり言ってくれればハッキリと意味がわかるのに」と感じてしまうことがありますが、それは「精読ができている、音もわかる、でも処理スピードが追いついていない」という状態です。

そして、処理スピードを上げるためにやるべきトレーニングは「セリフ音読」です。

セリフ音読というのは、自分があたかも本当に誰かに語りかけているかのように、感情を込めて音読をすることです。

最初はゆっくりでないと自分のセリフとして音読するのは難しいと思うので、ゆっくりと、自分のペースで良いです。そして、最初は台本を見ながらセリフの練習をするように、文を目で見ながらの練習から始めましょう。

数回見ながら練習をしたら、引き続きゆっくりで良いので、今度は文から目を離して発話をしましょう。

文から目を離してセリフ音読ができたら、少しずつで良いので、そのスピードをあげていってください。目標は音源の1.5倍速で言えるようにすることです。

このセリフ音読ができるスピード以下の音源は、リスニングをした際に必ず鮮明に聞き取れます。

ちょっとイメージしてもらいたいのですが、感情を込めて、自分のセリフとして発話ができているというとき、それは当然頭の中で鮮明なイメージを浮かべることができていますよね。つまり【セリフ音読スピード=処理スピード】です。

ここまででセリフ音読スピードを徐々に上げてきたというのは、リスニングの処理スピードを徐々に上げてきたというわけです。

繰り替えし練習するときの注意点

よく同じ文を何度も練習していると「もう内容を覚えたのでリスニングの練習になりません」という声を聞きますが、この練習の目的は、言葉を鮮明なイメージ(絵)として、このイメージ(絵)を重ねて行くスピードを上げることです。なので、最終的に出来上がるイメージ(絵)絵を覚えていても関係ありません。あくまでもイメージ(絵)を重ねるスピードを上げるトレーニングであり、絵を完成させるトレーニングではないということを意識してください。

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スケジュール作成

今週も丁寧にスケジューリングを行いましょう。

前回は初めてのスケジュール作成でしたが、今回は2回目です。
今日までの学習で得た気づきをもとに、改善を加えるつもりで作成しましょう。

スケジュール作成のポイントは以下の通りです。

スケジュール作成のポイント
  • 1週間の合計学習時間は20時間を目指す
  • 仕事が休みの日に寄せても良いが勉強時間ゼロの日が無いようにする 例)土日は各5時間、その他は1日2時間
  • 単語は必ず毎日やる(睡眠時間を除いて5時間あけない)
  • 1週間は6日で考え、残りの1日は予備日にする
  • 前半に負荷をかけ、後半は復習に充てる
  • 仕事などの重要な予定と同列の優先順位で予定する

そもそもの学習時間が取れていない、あるいは勉強しない日があったという方は、今週は必ずそうならないように毎日の学習記録をつけましょう。

「Study plus」などは無料で使える良いアプリなので、是非トライしてみてください。

来週胸を張って「頑張った!」と言えるように、全力でいきましょう!