英会話中級1週目(全8回)

使用するテキスト

まずはこのコースで使用するテキストを入手しましょう。

これらのテキストは1冊ずつ進めるのではなく、毎週複数の宿題(テキスト)を並行して取り組んでいきます。

・最初から使うテキスト(3冊)
ゼロからスタート英文法 CD付 →「ゼロスタ」と略します。
データベース3000 基本英単語・熟語 [5th Edition] →「DB3000」と略します。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
・2週目から使うテキスト(1冊)
新ゼロからスタートシャドーイング 入門編

宿題概要全体像

具体的な宿題は以下の通りです。
左側の数字が週を表していて、右にその週の宿題が記載されています。
つまり第1週目、今日からの宿題が「ゼロスタ1〜4」「DB3000Lv.1〜4」だとわかります。

week/宿題文法単語フレーズシャドーイングスピーキング
1ゼロスタ
1〜4
DB3000
Lv.1〜4
英作文
Part1(230)
ゆっくり正確に
2ゼロスタ
5〜7
DB3000
Lv.1〜4
英作文
Part1(230)
速く正確に
会話
1〜5
自己紹介
3ゼロスタ
8〜10
DB3000
Lv.1〜4
英作文
Part2(340)
ゆっくり正確に
会話
1〜10
自己紹介
4DB3000
Lv.5〜6
英作文
Part2(340)
速く正確に
長文4
精読&音読
音読音声を提出
自己紹介
5DB3000
Lv.5〜6
Part1&2
総復習
速く正確に
長文4
シャドーイング
音読音声を提出
自己紹介
6DB3000
Lv.5〜6
英作文
Part3(220)
ゆっくり正確に
長文4
シャドーイング
音読音声を提出
社内提案
7英作文
Part3(220)
速く正確に
長文4
感情込めて
シャドーイング
音読音声を提出
社内提案
8総復習総復習総復習発表発表

英会話と言うとすぐに会話することをイメージするかもしれませんが、インプットがないとアウトプットはできないので、前半は基本的にインプットがメインです。単調で退屈と感じるかもしれませんが、後半のアウトプットのための基礎づくりと考えましょう。

宿題を100%こなすには毎日2時間(1週間で約15時間)以上の学習時間捻出が必要です。できれば1週間で20時間を目指しましょう。(もし毎日1時間で取り組むのであれば1週間の宿題を2週間かけて取り組みます)

と言っても、毎日まとまった時間を2時間確保する必要はありません。細かい時間を積み上げていきましょう。

1日2時間の例としては、朝15分、通勤電車で15分、昼休みに30分、残業前に15分、帰りの電車で15分、帰宅後に30分、これで2時間です。

これに加えて本当に細かいコーヒーブレイクや歩きながら音読をするなどを加えればもう少し時間を作ることができるので、ご自身の生活を振り返り、どういう時間を使おうかなと考えてみてください。

後ほど具体的なスケジュール作成についてもお伝えしますので、まずは宿題の内容を確認していきましょう。

今週の宿題は以下の通りです。文法、単語、フレーズ、3つの宿題があるので、1つずつ確認していきましょう。

文法単語フレーズ
ゼロスタ
1〜4
DB3000
Lv.1〜4
英作文
Part1(230)
ゆっくり正確に

宿題①文法

使用するテキスト:ゼロからスタート英文法 CD付

文法の来週までの宿題のゴールはSection1〜4について文法を理解して、日本語から英語に正確に訳せることです。この時、ただ訳せるのではなく、その説明も言えるようにしましょう。

「あなたの会社はどこにありますか?」であれば以下の2点が言えることが基準です。

  • 「Where is your company?」
  • 「疑問詞のWhereを文頭に持ってきて、主語(your company)と動詞(is)は入れ替える」と声に出して説明ができる

そのための手順は以下の通りトレーニングを進めていきましょう。

〜初日〜

まず2時間程度の時間を確保して、宿題の範囲全体を読みます。ここでの目的は宿題の範囲全体を把握することと、英文法を思い出すことです。細かい文法事項は気にしすぎないで良いのですが、自分で説明ができないと感じたところには付箋を貼るなどして「わからないところがどこかをわかるように」しておきましょう。

〜2日目・3日目〜

苦手な箇所を中心にテキストを熟読します。この時、自分なりの簡単な単語(dog、goodなど、本当に簡単な単語)を使って作文し、メモをしながら取り組むと理解が深まります。

テキストを何度読んでもよくわからないところも出てくるかもしれません。3回読んでも理解が難しい場合にはネット検索をするなどして解決させましょう。ネット検索でも解決できない場合には質問をして解決させましょう。

〜4日目以降〜

ここからはゴールに辿り着いているかどうかの確認なので、テキストの日本語を見て、ゆっくりで良いので正しく英訳ができるかを確認しましょう。

正しい英訳ができないものについては、その原因がどこにあるかを考えましょう。

ここで考えられる原因は「単語」か「文法」のどちらか、あるいは両方です。
「単語」であれば覚える、「文法」であれば再度理解し、原因を解決させてからまた英訳にトライしてみましょう。

もし英語で言えるかどうかであれば「発音」と言う要素も含まれますが、今は文法の課題なので、ここでは英語が書けるかを考えましょう。また、あくまでも文法理解の課題であり、ライティングではないのでスペルも気にしなくて良いです。

ここまでで今週のゴールに到達しているはずですが、いかがでしょうか?
もし「ゴールってなんだっけ?」となってしまっている場合は改めてゴールを確認してから進めましょう。

宿題②単語

使用するテキスト:データベース3000 基本英単語・熟語 [5th Edition]

範囲:Lv.1〜4

ゴール:英語を見たら、聞いたらその日本語の意味がすぐにわかる

以下の手順でトレーニングを進めていきましょう。

〜最初の3日間〜

①範囲全てに目を通し、意味がわからない単語があれば、その単語の横にはチェック「/」をつけて、わからない単語がどれかわかるようにする。

「意味がわかる」の定義は以下の2点

・1秒で意味がわかる
・その単語の品詞もわかっている
 「beauty≠美しい」「beauty=美しさ」

怪しい単語があれば厳しくチェック「/」をつけることがポイント!

このチェック「/」をつける目的は何かというと、「自分がわからない単語がどれかを明確にすること」です。なので、この時点ではまだ暗記をするわけではなく、暗記しなければいけない単語がどれか、それはどれくらいの量あるのかをハッキリさせるものであり、ここに時間をかけてしまうと非常にもったいない(同じ時間をかけるなら暗記に時間をかけたい)ので、1時間以内を目処に全範囲のチェック「/」付けを終えましょう。

②チェック「/」をつけた単語のみ、3単語をセットにして、英語と日本語を覚えるため、五感に訴えることを意識して5回声に出して読む

「glad lonely afraid」の3単語にチェックがついたのであれば、「glad 楽しい lonely 孤独な afraid 恐れて」×5回、という感じです。

5回声に出せばその瞬間は覚える(はず)なので、次の3単語に進み、同じように5回声に出して瞬間的にで良いので覚える。

まずは1度覚えるということが重要です。

③3ページ進んだら戻る!

ただ、そのまま読み進めてしまうと、最初に覚えたものも忘れてしまうので、3ページ進んだら最初のページに戻り、チェック「/」がついたものについてはテストをします。

このテストをするとわかりますが、最初に5回声に出したことでしっかり覚えらている単語もあれば、中にはもう忘れてしまっている単語もあります。

テストの結果覚えていれば「◯」をつけて完了として、再び間違えたものについてはチェックを増やして「×」にしましょう。

そして、「×」になった単語だけまた声に出して覚え、3ページ進んだら再び最初のページに戻り「×」のものだけテストをして、覚えていたら「◯」覚えていなければ再度チェックを増やします。

これを繰り返し、全て「◯」になったら次の3ページに進みます。

④寝る前にチェック「/」がついたものは再度復習

ザッとで良いので寝る前に再度復習をしておきましょう。

なぜこんなことをするの?

この方法で進める理由は大きく2つあります。
1つは隙間時間で単語の勉強をしようとした時に「◯」がついているものはやらなくて良いので、自分が苦手なものをすぐに見つけて効率よく勉強できること。
もう1つは苦手な単語に触れる回数が自然にどんどん増えること。

単語に難易度という概念は存在しません。触れる頻度の少ない単語は難易度が高いように感じます。これは日本語であっても同じです。なので、触れる頻度を極限まで高め、その単語の難易度を下げましょう。

1つの英単語に色々な意味の日本語が書かれてますが、全部覚えないとダメですか?
まずは1つで良いです!2つ目以降の意味については徐々に増やしていきましょう。まずはスターターキットを身につけるというつもりで、知らない単語を無くしていくことを目標にしましょう。ただ、品詞を意識した日本語を覚えるということ、1秒以内に反応できるということは意識しましょう。
単語だけでなく、熟語も覚えないとダメですか?
熟語も覚えましょう。自分で使うのが難しくても、ネイティブはかなり熟語を使うので、見て・聞いてわかるようになっておいた方が良いからです。宿題の範囲は単語・熟語の左側にナンバリングされているもの全てです。

〜後半3日間〜

④総復習

チェックをつけた単語もつけていない単語も全て総復習して、一度覚えても、忘れてしまっているものは再度覚え直します。これは毎日やります。

単語帳の場所で覚えてしまっていることがよくあるので、ここでアプリ(きりはらの森)を使いランダムでテストをしてもわかるかどうかの確認も行いましょう。

アプリには品詞の記載がないので、最初からアプリのみで学習せずに、あくまでも確認用としてください。

ポイント
  • 最初の「わからない単語をわかるようにする」をすぐにやる
    これをすぐにやることで、その後隙間時間を有効に使えるようになります。
    隙間時間の有効活用には、その前の仕込みがとても重要なので、意識的に早い段階での仕込みを行いましょう。
  • 隙間時間を使う
    駅のホームで電車を待っている間、コピーを取っている間、エレベーターの中など、1分単位の時間を使いましょう。単語は隙間時間に適したトレーニングです。
  • 極限まで頻度を高める
    単語を覚えても忘れてしまいます。忘れるものです。ただ、完全に忘れてしまうと思い出すのも大変になってしまうので、忘れてしまう前に思い出す感覚で、単語に触れる頻度を上げましょう。睡眠時をのぞいて、5時間以上あけないことを心がけてください。
「聞いてわかる」のために発音もチェックする必要があると思うのですが、それはどうすれば良いですか?
発音については全体をアプリで聞いて確認するか、テキストの音源を倍速などで聞いて「自分の思い込み」の発音が無いかどうかを確認しておきましょう。例えばですが「tiny」をずーっと「ティニー」と思っていたけど、音源を聞いたら「タイニー」だった、という場合には音読する際に正しい発音に変えていきましょう。
※カタカナ表記では正確な音の再現はできませんが、ここではわかりやすさを優先してカタカナで記載しています。

フレーズ暗記

もう1つの宿題はフレーズ暗記です。口をついて出てくる英語のフレーズを増やしましょう。単語を入れ替えても大丈夫だ、という状態にまで定着度を高めて行く必要があります。

使用するテキスト:どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

範囲:Part1

ゴール:宿題範囲に出てくるの例文の日本語から英語への訳を「ゆっくりで良いので正確に」できるようにすること

日本語を見て(聞いて)声に出して英語訳を言ってみましょう。

間違えた、或いは言えなかったフレーズについて、その原因は3つしかありません。

①単語
②文法(語順)
③発音

これらのどこに問題があったのかを確認し、それをできるようにして再度トライしましょう。

Quizletという無料のアプリを活用するとより効率よく勉強できます。

アプリのユーザー検索で「courage-lang」を検索するとthe courageのアカウントが見つかります。アカウント内に「どんどん話すための瞬間英作文」というフォルダがあるので、その中のセットをコピーして使用してください。(コピーの方法はこちらを参照ください)

また、設定の方法は、学習モードから変更が可能です。日本語を見て(聞いて)英作文ができるかを確認できるように設定変更すると便利です。動画を参照に設定してみてください。

スケジュール作成

ここまでが宿題の内容でした。

ここまでの内容を踏まえて、今日からどういったスケジュールで取り組むか、具体的なスケジュールを決めていきましょう。

なんとなく頭の中で考えるだけでなく、仕事などの大切な予定を入れるのと同じ気持ちで、具体的に何時から何時まで、何をするかまでを決めて行きましょう。

予定表サンプル

スケジュール作成のポイントは以下の通りです。
30分ほど時間をかけて良いので、丁寧に計画を立てましょう。

スケジュール作成のポイント
  • 1週間の合計学習時間は20時間を目指す
  • 仕事が休みの日に寄せても良いが勉強時間ゼロの日が無いようにする 例)土日は各5時間、その他は1日2時間
  • 単語は必ず毎日やる(睡眠時間を除いて5時間あけない)
  • 1週間は6日で考え、残りの1日は予備日にする
  • 前半に負荷をかけ、後半は復習に充てる
  • 仕事などの重要な予定と同列の優先順位で予定する

計画を立てても途中でうまく行かなくなることがあるので、その時は必ず計画の見直しを行いましょう。

それぞれの宿題にかけるべき時間配分はどうすれば良いですか?
今回は初回ということもあり、まずはそれぞれの宿題に対して均等に時間をかけてみましょう。その中で自分が苦手と感じる課題が出てきたらそれに時間を割くように変更を加えて行くと良いです。今までの受講生の傾向から、単語には時間をかけすぎない方が良いので、来週以降ですが、単語は最長5時間と決めて取り組む事もおすすめです。

また、ストップウォッチ片手に勉強をする習慣をつけて、自分がどれくらいの時間勉強しているかは必ず記録しましょう。
記録すると決めるだけで勉強量の確保がしやすくなるだけでなく、単語・文法など各課題に対して投下時間の偏りがないかどうか、後から確認することもできます。

ここでは「Study plus」というアプリを紹介します。
簡単に学習記録がつけられるだけでなく、グラフ化もしてくれるので非常に便利です。

それでは最初の1週間、まずは全力で頑張りましょう!